不動産購入時の手数料無料とは(買主様)

ここでは不動産の購入時の仲介手数料無料サービスの内容と当社が考える問題点を説明させて頂きます。
なお、売却時の売主様の仲介手数料サービスに関しては「当社売却サービスの特長」をご覧ください。

[購入時の手数料無料サービスについて]

不動産の売却時ではなく、不動産を購入する買主様への仲介手数料を無料にするサービスも存在しているようです。
しかしこのサービスは少しフリーライド的要素があることが多く、 不動産業者の間でもあまり評価は高くないようです。
当社においてはこのビジネスモデルに対して、社会的意義を見いだせておりませんので、このサービスの提供は致しておりません。

[無料対象は全ての物件ではない]

では不動産購入時の手数料無料サービスとはどのような仕組みなのでしょうか。
購入時の仲介手数料無料サービスを行っている会社では、以下のようにうたっているホームページがよくあります。

・不動産ポータルサイトなどで気になる物件があればお問合せください。
・無料サービス可能な物件か調査して回答します。
・無料にならない物件でも仲介手数料半額でご案内しています。

全ての物件が仲介手数料無料の対象ではないようです。しかも自分で物件を見つけて問い合わせる必要があるとのことです。

[無料になる物件とは]

ではどのような物件が無料の対象になる物件なのでしょうか。

手数料無料の対象になるのは、多くの場合売主が不動産会社などで自社物件を販売している時です。
新築物件や中古のリノベーション物件などがよくあります。
つまり、売主の業者から仲介手数料をもらえるので、買主様の仲介手数料は無料にすることができるのです。

売主が表立って値引きできない場合、買主様の手数料という形で値引きをすることによって販売を促進できるので、一定の意義があるとは思います。

しかし、売主が直接販売を行っている場合は、仲介会社を介さずに売主と直接交渉した方が、トータルの金額が低く抑えられるかもしれません。

[無料サービスの問題点1]

ここで1つ問題点があり「無料になる条件を明示していない」会社が多く、申し込んでみないと無料かどうか分からないことです。

無料になる条件を明示しておいてもらえれば問題ないのですが、明示していない場合、申し込んでみたが「無料になりません」となってしまうケースが多くなると思います。

例えば中古マンションは売主様が個人の場合が多いので、そのような方が多発している可能性があります。

そしてこの明示しない姿勢は、敢えて明示せずに、手数料無料サービスで買主様を集客しておいて、実際はその他のサービスに誘導していく意図があるのではと感じてしまいます。

[無料サービスの問題点2]

そしてもう一つの問題点は「フリーライド」問題です。

無料サービスを行っている会社のホームページには「スーモホームズなどの不動産ポータルサイトで物件を調べて、気に入った物件があればお申込みください」といった記載がある場合もあります。

この不動産ポータルサイトなどで物件を掲載している仲介業者は、広告費をかけて様々な広告チャネルで広告活動を行い、その結果、買主様の契約を成立させることによって仲介手数料を頂いています。

上記記載は見方によっては、費用をかけて他社が広告したことによって購入希望者の目に留まった不動産物件を、フリーライドしているようにも見えます。

[まとめ]

仲介手数料無料にならない物件でも半額や割引を行っている会社が多く、その理由は「広告効率を高めている」との記載をみかけますが、 その広告効率の高め方が、上記「フリーライド」と「別サービスへの誘導」であれば、業界や社会に対して意義がないサービスとなります。

正攻法での効率化や企業努力を行うことによって、仲介手数料は半額ぐらいまでであればサービスすることは可能だと思いますので、そういったレベルでの競争が促進され、一般消費者様を含めた不動産業界が発展して行くことを期待しています。