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物件引渡しとは

物件引渡しとは、不動産売買契約にもとづき売主が買主へ土地や建物を実際に使用・占有できる状態で交付し、管理権限や責任の所在を正式に移転させる手続きのことを指します。
単なる鍵の受け渡しではなく、法的には物件の支配が売主から買主へ移る重要な行為であり、この時点から買主が自由に居住・賃貸・売却などを行えるようになります。
通常は残代金の支払いと同日に実施され、決済と並んで取引完了を構成する中核的な工程です。

当日は鍵・カードキー・リモコン・図面・設備保証書・取扱説明書・管理規約など、物件の使用に必要な書類や備品一式を引き継ぎます。
あわせて付帯設備表や物件状況報告書をもとに設備の動作や室内状況を確認し、契約内容との相違・故障・残置物の有無を双方で最終チェックします。
この確認により引渡後のトラブルや責任の食い違いを未然に防ぐことができます。

また引渡完了を境に、固定資産税・都市計画税・管理費・修繕積立金・光熱費などの負担区分が買主側へ切り替わり、火災や破損などのリスクも買主が負担します。
そのため火災保険の開始日設定やライフラインの名義変更もこの日に合わせて行うのが一般的です。

このように物件引渡は、権利・費用・責任が一斉に移転する取引上の重要な節目であり、安心して新生活や運用を始めるための最終確認として、丁寧な準備と手続きが求められます。

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